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かねそなえた、強さと優しさ。越後杉の集成材

杉材の切断

古くから家屋や寺社仏閣の材料として用いられ、日本人の暮らしとともにあった杉。屋久杉や吉野杉などが有名ですが、新潟県産のブランドとして知られるのが「越後杉」です。山新林業は、70〜90年という高樹齢の越後杉を原材料とした様々な木製品を企画・製造・加工しています。特に力を入れているのが「越後杉の集成材」。強さと優しさをかねそなえた、その特徴をご紹介します。

越後杉の魅力

新潟県が認める、確かな品質。

杉の断面

越後杉ブランドを名乗るためには、3つの条件をクリアしなくてはなりません。「県産杉材を原料としている」「乾燥しており、狂いが少ない」「性能が明確で構造上安全な家づくりが可能」。狂いや縮小が軽微であり、強度性能も高い。越後杉は、新潟県によって品質の高さが証明されています。

夏は涼しく、冬はあたたかく。

杉でできた家屋

四季を持つ日本の気候風土に適している建築材料が木材です。熱伝導率は鉄の1/200、コンクリートの1/4という低さ。調湿能力は、縦10cm×横10cm×高さ3mの柱1本で、一升瓶と同じ量の水分を出し入れできると言われています。夏は涼しく、冬はあたたかく、湿気にも強い。理想的な住環境を提供します。

人を包みこむ、癒やしの力

杉のリビング

杉の木が発散する天然物質「フィトンチッド」。精神を安定させたり、快適な睡眠を促すリラクゼーション効果があると言われており、杉材を内装に使った部屋は過ごす人を優しく癒やしてくれます。また木材は、人間が不快感を感じる高音と低音を吸収する働きがあり、心地良い音響空間づくりにも一役買ってくれます。

集成材の魅力

個々の木材から、長所だけを。

杉の集成材

大きな節があったり、ひび割れの箇所があったりと、ひとつとして同じものがないのが天然木の特徴です。木の個性は、使用する際には欠点にもなります。集成材は、それぞれの欠点を取り除いていい部分だけを集めた部材。当然、接着剤も人体に影響のないものを使用しています。見た目に美しく、性能も高いのが集成材なのです。

細胞内の水分まで、徹底感想。

重なった杉

木は多くの水分を含んでいます。乾燥が不十分のまま使用すると、強度低下や反り、割れが生じ、壁や床に隙間ができる原因にもなってしまいます。集成材用の杉材は天然乾燥のあと、乾燥装置によって木の細胞中の水分まで放出。含水率を15%以下まで落とすことで、反りや割れを防いでいます。

集成材の強さ、天然木の1.5倍。

杉の強さ

木のいい部分のみを集めることで強度性能を高めた集成材。その強さは、なんと構造用集成材は天然木の1.5倍以上を誇ります。集成材には、合成樹脂系接着剤が使われてからまだ100年に満たない歴史しかありませんが、その耐久性は半永久的とも言われています。強度性能、耐久性といった点から見ても、集成材は理想的です。

集成材と無垢材、どちらがいい?

杉の特徴

木は生きものです。一本一本が長所と短所を持ち、それが個性となっています。無垢材は、木の個性を味わいとして楽しめる部材。集成材は、木の長所だけを集めた扱いやすい部材。どちらの特徴も理解して、用途や好みに合わせてお選びください。当社は越後杉の無垢材も各種取り扱っています。お気軽にご相談・お問い合わせください。

地域環境への影響も考えて。

地域環境への影響も感がて。

新潟の企業として、地域の環境を守ることも大切な使命と考えています。杉林を保全するためには間伐が必要です。また、ある程度の樹齢を越えた木は、二酸化炭素の吸収量よりも排出量が上回ってしまいます。新潟県で生まれ育った越後杉を積極的に活用することは、地域の山や森林を守り、環境に貢献することにつながります。

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